老後の資産形成手段の一つとして、加入者が増えているのが確定拠出年金のiDeCo(イデコ)です。
2017年1月から、基本的に20歳以上60歳未満のすべての人が加入できるようになり、2018年11月には約110万人が加入しています。
このページでは、iDeCo(イデコ)の節税効果に加えて、リスクを抑えた資産運用で利益も得たい方へおすすめの商品と金融機関を紹介しています。
節税効果+低リスクな金融商品で「安定投資型」のiDeCoの運用を行います。
iDeCoを節税と資産運用で生かす方法
iDeCoの節税効果
1.拠出(積立)時
掛金が全額所得控除になり、毎年、所得税と住民税が軽減されます。
2.運用時
iDeCoで運用中の利益がすべて非課税になります。
3.受取時
年金式と一時金式、どちらの受取方法でも一定額まで非課税になります。
リスクを抑えたiDeCoの資産運用
(引用:tantonet.jp)
iDeCoの投資対象商品は「元本確保型」と「元本変動型」の2種類で運用されます。
「元本確保型」は、原則として資産が減るリスクはありませんが、運用で増えることは期待できません。
「元本変動型」は、リスクを取りながら運用して資産を増やす商品です。株式、投資信託、ETF、REITなどで運用が行われ、それぞれの種類によって、リスクやリターンが異なります。
商品や地域の分散でリスクを抑えながら、成長率の高い商品で運用を行い、効率の良い資産運用を行ってみましょう。
商品選びのポイント
1.投資商品の対象地域分散
国内株式と海外株式、先進国債券と新興国債券など、複数の地域に分散投資できる種類を組み合わせたポートフォリオを考えてみましょう。
「バランス型」と呼ばれる、あらかじめ分散された複数の銘柄を組み合わせた商品を1本選ぶことも可能です。
2.投資商品の種類を増やす
地域の分散の他に、投資商品の分散も検討してみましょう。株式、債券、REIT、定期預金など、種類を増やすこともリスク分散になります。
3.投資信託ならインデックスファンド中心に選ぶ
投資信託は、地域や商品があらかじめ分散されて設計された商品が数多くあります。
多くの投資信託が運用の指数(ベンチマーク)を設定しています。この指数を上回る成果を目指すのがアクティブ型、指数に連動した運用を目指すのがインデックス型と呼ばれます。
インデックス型はアクティブ型に比べて、信託報酬などの手数料が安く運用でき、リスクを比較的に抑えながら運用リターンが期待できます。
iDeCo安定投資型運用に向いている人
一般的な会社員や自営業の方など老後の年金に不安のある方は、iDeCoの節税のメリットを受けながら、複利の効果も得られる資産運用を行ってみましょう。
運営期間が10年以上あり、ある程度のリスクを受け入れながら、運用リターンを得たい方に向いています。
注意するポイントと対策
対象となる商品が多いので、ある程度の投資の知識が必要になります。
自分の将来の目標を考え、ムリなリスクを取らない運用を行う事が大切です。
商品選びが難しいという方は、金融機関によっては自分のライフスタイルに最適なポートフォリオを作成してくれる、ロボアドバイザーなどを利用する事が可能です。
最新のAI技術を活用して商品選びの参考にしてみましょう。
iDeCo(イデコ)安定投資型ランキング
No1.マネックス証券
・iDeCo専用スタッフが土曜日も運用サポート
・iDeCo専用ロボアドバイザーで銘柄選び
・積み立て掛金は5,000円から1,000円単位で選択可能
・厳選された商品ラインアップ
取り扱い金融商品 | 本数(2019年1月31日現在) |
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インデックス型 | 15本 |
マネックス証券 おすすめポイント
マネックス証券は、2017年9月末からiDeCoに参入した後発組ですが、その分、他の証券会社の取り組みや取り扱いファンドを研究して、厳選された商品を提供しています。
運用手数料が無料なので、ムダなコストをかけることなく運用が可能です。
株式、債権、REIT、バランスなどのファンドは厳選した25本が用意されていて、すべてのジャンルで信託報酬額が最安値水準となっています。
iDeCoの受給時には、年金・一時金・併用の給付方法を選択でき、給付期間は5年以上20年以下の年単位、年1.2.4.6.12回の回数が選べ、自由度が高く設定されています。
「iDeCoポートフォリオ診断」では、最新の金融工学が用いられたロボアドバイザーが、年齢や資産運用の考え方に適した資産配分を提案してくれるので、投資の目安として活用ができます。
マネックス証券で人気のインデックスファンド
– | 分類 | 商品名 | 信託報酬 |
---|---|---|---|
1 | バランス | マネックス資産設計ファンド<育成型> | 0.54% |
2 | 海外株式 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.11772% |
3 | 国内株式 | DCニッセイ日経225インデックスファンドA | 0.18252% |
4 | 海外株式 | eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.20412% |
5 | バランス | eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) | 0.17172% |
No.2 楽天証券
取り扱い金融商品 | 本数(2019年1月31日現在) |
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インデックス型 | 13本 |
楽天証券 おすすめポイント
「たわらノーロード先進国株式」は、世界中の新興国の株式に投資するインデックス型の投資信託です。ノーロードなので、購入や換金の際には手数料がかからずに信託報酬も安く抑えられています。MSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動した投資成果を目指しています。
楽天証券で人気のインデックスファンド
– | 分類 | 商品名 | 信託報酬 |
---|---|---|---|
1 | 海外株式 | たわらノーロード先進国株式 | 0.243% |
2 | 国内株式 | たわらノーロード 日経225 | 0.1836% |
3 | 国内株式 | 三井住友・DCDCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 0.1728% |
4 | 国内債券 | たわらノーロード国内債券 | 0.1512% |
5 | 国内外株式 | セゾン資産形成の達人ファンド | 1.5500% |
No.3 岡三オンライン証券
取り扱い金融商品 | 本数(2019年1月31日現在) |
---|---|
インデックス型 | 13本 |
岡三オンライン証券 おすすめポイント
iDeCoの運用はネット証券ではSBI証券や楽天証券が人気ですが、岡三オンライン証券も見劣りしない投資信託のラインナップを取り揃えています。
加入手数料がキャッシュバックされるキャンペーンなども行われており、お得なiDeCoの運用を行うことができます。
岡三オンライン証券 人気のインデックスファンド
– | 分類 | 商品名 | 信託報酬 |
---|---|---|---|
1 | 海外株式 | DCニッセイ外国株式インデックス | 0.20412% |
2 | 国内株式 | 日本インデックス225DCファンド | 0.1728% |
3 | 国内株式 | トピックス・インデックス・オープン(確定拠出年金向け) | 0.6156% |
4 | 海外株式 | DCニッセイ国内株式インデックス | 0.1728% |
5 | 国内債券 | DCニッセイ国内債券インデックス | 0.1944% |
No.4 SBI証券
取り扱い金融商品 | 本数(2019年1月31日現在) |
---|---|
インデックス型 | 22本 |
インデックス型 | 18本 |
SBI証券のおすすめポイント
NPO法人確定拠出年金教育協会(iDeCoナビ運営)にて、105万人のユーザーが最も資料請求しているiDeCo口座 第1位のSBI証券。
「DCニッセイ外国株式インデックス」は、MSCIコクサイ・インデックスをベンチマークして信託報酬が安く低コストでの運用が可能なインデックス型のファンドです。
SBI証券 人気のインデックスファンド
– | 分類 | 商品名 | 信託報酬 |
---|---|---|---|
1 | 国際株式 | DCニッセイ外国株式インデックス | 0.20412% |
2 | 国内株式 | SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(DC年金) | 1.62% |
3 | 国際株式 | iFree NYダウ・インデックス | 0.243% |
4 | 国内株式 | 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 0.1728% |
5 | バランス | iFree 8資産バランス | 0.2376% |
iDeCoインデックス型ランキング まとめ
取扱い商品数、サイトの使い勝手、運用状況の把握方法、サービスなどを考慮すると、「マネックス証券」か「楽天証券」、「SBI証券」の3社が際立っています。
iDeCo対応インデックス投信比較一覧表
証券会社 | 国内株式 | 先進国株式 | 新興国株式 | 国内債券 | 先進国債券 | 新興国債券 |
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楽天証券 | 2本 | 3本 | 1本 | 1本 | 2本 | 1本 |
0.17~0.18% | 0.17~0.21% | 0.59% | 0.15% | 0.18~0.22% | 0.56% | |
SBI証券 (オリジナルプラン) | 4本 | 4本 | 2本 | 1本 | 1本 | 1本 |
0.17~0.27% | 0.20~0.86% | 0.38~0.59% | 0.13% | 0.23% | 0.56% | |
SBI証券 (セレクトプラン) | 2本 | 8本 | 1本 | 1本 | 2本 | 1本 |
0.17% | 0.12~0.30% | 0.20% | 0.15% | 0.18~0.28% | 0.24% | |
岡三オンライン証券 | 3本 | 2本 | – | 1件 | 1本 | 1本 |
0.17~0.24% | 0.20~0.75% | – | 0.18% | 0.27% | 0.70% | |
マネックス証券 | 3本 | 3本 | 1本 | 1本 | 2本 | 1本 |
0.17~0.21% | 0.12~0.24% | 0.20% | 0.13% | 0.18~0.22% | 0.24% | |
大和証券 | 2本 | 2本 | – | 2本 | 2本 | – |
0.19~0.27% | 0.22~0.27% | – | 0.26~0.27% | 0.21~0.25% | – | |
松井証券 | 1本 | 1本 | 1本 | 1本 | 1本 | 1本 |
0.17% | 0.12% | 0.20% | 0.13% | 0.18% | 0.56% | |
カブドットコム証券 | 2本 | 1本 | 2本 | 1本 | 1本 | 1本 |
0.19% | 0.21% | 0.36~64% | 0.12% | 0.18% | 0.58~% |
(2019年12月3日 現在)