株式投資で取り組むスタイルを考える

株式投資には様々なスタイルがあり、個々の投資家の性格やライフスタイルによって向き不向きがあります。

例えば、数十分から数時間で1回の取引を終え、1日に数回から10回程度の取引を繰り返す「デイトレード」や、数秒や数分で1日に何度も取引を繰り返す「スキャルピング」といった、短期・超短期の株式投資のスタイルがあります。

また、数日から1週間程度で売買を終える「スイングトレード」というスタイルもありますし、数ヶ月から数年に渡って株式を長期保有し、対象の企業の成長を期待し、株主優待や配当を狙うような中長期的なスタイルも存在します。

自分の性格やライフスタイルに合わない株式投資のスタイルを続けていると、投資結果だけでなく実際の生活にも悪い影響が出ることもあります。この記事で株式投資のスタイルを紹介しますので、自分にあったスタイルを選択しましょう。

デイトレードとは?

デイトレードは、基本的に1日で売買を行って手仕舞いする株式投資のスタイルです。1度の売買にかかる時間は長くても数時間で、基本的に日をまたがないものを言います。

株式投資で大成功を収めた人=デイトレーダーというイメージがある人もいるでしょう。実際、短期間で大きな利益を得た人はデイトレードを投資スタイルとしている場合が散見されます。

デイトレードのメリットは、短期的に利益を得られることです。
「日銭を稼ぐ」と表現する人もいます。

多少少なくてもコツコツと利益を積み重ね、例え負けても早々に手仕舞いすることで損失も小さく抑えることができます。また、1日の中での短期的な取引なので、ファンダメンタル要因の影響を受けにくいのもポイントと言えます。

デメリットとしては、時間を取られることです。

相場を見るために常にパソコンやスマホを見続け、ここぞという時に取引を行わなければならないので、市場が開いている時間に仕事をしている人には不向きなスタイルと言えます。1回の利益も決して多くなく、取引毎に売買手数料がかかる場合は労多くして功少なしといったケースもままあります。

デイトレードに向いている人は、市場が開いている間にしっかりと相場を見て、取引ができる人です。

また、短時間での決断力と判断力に長けている必要があります。デイトレードはファンダメンタルの影響を受けにくいのですが、その代わりその日やその時間帯の「市場の流れ」を読む能力も必要となってきます。

デイトレードの基礎知識

スキャルピングとは?

スキャルピングは、数秒から数分で売買を繰り返す超短期的な投資スタイルです。

デイトレードよりもさらに短いスパンでの取引となり、数銭の上下を見ながら、たとえ極少ない利益でも利確したり損切りしたりを繰り返します。このため、デイトレードの項目で紹介したメリットとデメリットがともに大きくなります。

ほぼパソコンに張り付いて相場を観察し、数銭や数ポイントの変動を狙うので、判断力や決断力に加えて反射神経も必要です。薄利多売の極みとも言える投資スタイルで、とにかく忙しいのが特徴です。後で取引明細や履歴を見ると、大変な回数の取引をしていることに驚く人もたくさんいます。

一度の利益が少ないことを補うため、1回の取引額を大きくしたり、FXであればレバレッジを高くしたりしてスキャルピングを行う人もいます。こういったスタイルを取った場合、確かに一回あたりの利幅は増えるかもしれませんが、損失も増える可能性があります。スキャルピングは数秒の世界で勝負するので、少し目を離した間に損をすることも多いのです。

最低限、まとまった時間を取引に使える人でなければ、スキャルピングは難しいと言えます。

スキャルピングの基礎知識

スイングトレードとは?

スイングトレードは、デイトレードよりも少し長いスパンの投資スタイルです。数日から1週間程度で1つの売買を行います。市場の様子を常に見ている必要がなく、仕事を持っている人には向いているスタイルです。

数日から数週間で大きくファンダメンタルが変わることは少ないという考え方から、どちらかというとテクニカル的な要素を重視する取引です。トレンドを読んで上昇する銘柄を選ぶことが大切と言えます。

一方で、取引時間外に行われる業績発表などのファンダメンタル要因で、テクニカル分析が吹っ飛ばされるような株価の変動が起きる場合もあります。
この時、良い方に働けば得をしますが、悪い方に働けば大きな損失となります。
このため、銘柄選びの際には前もっての研究が必要となります。

チャートに張り付いている必要がなく、うまく転べばある程度まとまった利益が出るスイングトレードは、サラリーマン投資家にとってメリットの多い投資スタイルです。

しかし、突然のファンダメンタル的要因で思わぬ株価の上下動があったり、銘柄の研究に時間を取られたりするデメリットもあります。

スイングトレードの基礎知識

中期・長期投資

中期・長期投資とは、選定した株式を数ヶ月から数年、場合によっては数十年の単位で保有する投資スタイルです。

企業の中長期的な成長を見越して行うもので、上記で述べてきた投資スタイルがどちらかというと「投機」であるのに対して、本来の意味での「投資」と言えます。

メリットは、毎年株主優待や配当を得られることです。

これらを狙って投資する人もいます。また、常に市場動向を見る必要がないので毎日の手間が少ないことや、取引回数が少ないので売買手数料もかからないこともメリットとなります。

デメリットとしては、株式を長期保有している間に景気や社会情勢の変化が起こり、それによる影響を受けることです。

株式取得時には思いがけなかったような要因で株価が大きく上下する場合があります。長期保有中に経営者が変わったり、業績が悪化したりするなどの要因でも株価が左右されます。

中長期的に成長しそうな企業を調べあげ、未来を予見する能力が必要な投資スタイルです。

中期・長期投資で大切なのは銘柄選び

中期や長期投資スタイルでは、他の投資スタイルよりも銘柄の選定が大切になります。
今後業績が伸びそうな企業を予想するのは非常に難しく、かなりの研究が必要になるでしょう。

しかし、「業績が伸びそうな企業」という視点ではなく、「安定的な企業」という視点で考えてみれば、意外と銘柄を絞れるのではないでしょうか。
安定的で堅実な企業の株を保有していれば、株主優待や配当で利益を上げることができます。なにも株式売買で稼がなくても良いのです。

では、「安定的な企業」はどのように見極めれば良いのでしょうか?

まず、単純に長期間経営が続いている企業は基本的に安定しています。また、景気や社会情勢に左右されない製品やサービスを提供している会社は安定性が高いといえます。例えば、誰もが使うロングセラー商品を扱っている会社がおすすめです。

さらに狙うべきは、過去に比べて価格が上がっているか、もしくは価格が安定している製品やサービスを提供している企業です。例えば価格の変動が少ない生活必需品を扱っている企業や、ここ数年の電動自転車の増加で1台あたりの平均価格が上がった自転車関連用品を扱っている企業などが代表的な例と言えます。逆に家電関連は価格の下落が激しい側面があり、仮に画期的な新商品の開発に成功しても、研究開発や設備投資にかかったお金も大きいと予想されるので、家電関連企業は長期的には予想しづらい業種と言えます。

プロの投資家は一定期間内にそれなりの利益を上げなければなりませんが、アマチュア投資家にはこの時間制限がありません。

じっくりと銘柄を比較する時間があるというメリットを活かし、保有するにふさわしい銘柄を見つけてください。

高配当株とは?

テンバガー(10倍株)銘柄とは?

株の分散投資とは?

バリュー投資とは?

バリュー投資とは、株価の値動き自体を重視するのではなく、対象となる銘柄の本質的な価値を見極めて行う投資で、ファンダメンタル分析による投資スタイルの1つとして数えられています。

その銘柄が持つ本当の価値よりも株価が安いときにその株を買い、本当の価値に株価が近づいた時に売り抜けて利ザヤを稼ぎます。株式自体の価値を重視することから、バリュー(価値)投資といいます。対象となる銘柄のことを、本当の価値よりも割安な株であるということから、割安株とも言います。

株の価値=株価と考える人が多いのですが、株が持つ本質的な価値と株価は乖離している場合があります。

株の価値を知る指標として、しばしば用いられるのが純資産に着目するPERと収益に着目するPBRです。順に説明します。

純資産に着目する場合、まずは「1株あたりの純資産」を考えます。企業の純資産を株式数で割れば簡単に求められます。

求めた結果、1株あたりの純資産が100円で、実際の株価が200円であれば、この株は純資産に比べて100円割高ということになります。

逆に、1株あたりの純資産が200円で株価が100円であれば、100円割安ということになります。こういった割安の株に注目するのがバリュー投資です。

最後に、「どのくらい割安か」をPBR(Price Book-value Ratio)という指標で表します。

PBRは「株価÷1株あたりの純資産」という式で算出し、1未満の値だと割安だと判断します。仮にPERが0.5だとすると、実際の価値の半分の株価しかないので「買い」ということになります。

収益に着目する場合も考え方はほぼ同じです。まずは企業の純収益を調べて株式数で割ることで、1株あたりの純収益を求めます。その後、「株価÷1株あたり純利益」で算出された値が(Price Earning Ratio)PERとなります。

例えば株価が100円で1株あたり純利益10円であれば、PERが10となります。

PERが10とは、10年保有してちょうど元が取れるということです。収益率は10の逆数の10%となります。仮にPERが倍の20であれば、20年保有して元が取れることになり、収益率は20の逆数の5%です。

PERは低いほど収益率が良い銘柄と言えますが、10以下のものが狙い目とされています。

バリュー投資は「伝説の投資家」「投資の神様」と言われるウォーレン・バフェットが実践した投資スタイルです。長期的な投資に有利な投資方法とされており、実際にバフェットは多くの利益を上げています。

割安株(バリュー投資)投資の基礎知識

グロース投資とは?

グロース投資は、成長株投資とも言われており、企業の将来性や成長性を見極め、未来の株価の上昇を予想して行う投資スタイルです。単純に言えば、今後伸びそうな会社、大きくなりそうな会社、成長しそうな会社、稼ぎそうな会社を見つけて投資します。成長株投資も、バリュー投資と同様にファンダメンタル分析による投資スタイルに分類されます。

成長株投資をする上では、企業の財務諸表の研究が必要です。着目すべきは「売上高」「1株あたり純利益」「ROE」です。順に見ていきましょう。

「売上高」を見る場合は、前年や前々年からの「伸び率」を注目します。この時、「利益の伸び率」で判断してはいけません。利益はコストの削減で伸ばすことができますが、売上はコスト削減では伸びないからです。極論すれば、売上の伸びは成長の目安と言えます。売上の伸び率が毎年一定以上プラスであれば、成長している企業であると言えるでしょう。

「1株あたり純利益」を見る場合も、同じように複数年の「伸び率」を見ます。単年度では当てになりません。仮に一時期伸び率が高くても、その年にたまたまラッキーヒットがあっただけかもしれず、安定的な成長が期待できるとは言えないからです。数年にわたって伸び率が高いのであれば、その企業は今後も成長の可能性があると考えられます。

「ROE」とは、株主資本利益率(Return On Equity)というもので、株式を発行することで集めた資金を効率的に利益にしているかを見るための指標です。当期純利益÷株主資本の合計×100(%)という式で求めることができます。

ROEが高いほど、資金を効率的に利用しているということなので、経営者の優秀さを表す目安になります。海外では早くから注目されてきた指標なので、ROEが高い企業は海外投資家の注目が集まり、結果として株価が上昇することがあります。ROEが10%以上であれば、その企業には投資価値があるとされています。

「売上高」と「1株あたりの純利益」の両方が複数年にわたって伸びていれば、その企業は成長しているということですし、「ROE」が高ければ株主からの資本に対する利回りが高いと言えます。最低でもこれら3つの指標を吟味することが、成長株投資を行う上で大切となります。

成長株(グロース)投資の基礎知識

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