株式市場の仕組み

築地市場は魚介などを売買する市場ですが、株式市場は企業の「株式」を売買する市場です。
別名、金融商品取引所とも呼ばれています。

通常、投資家は株式を企業から直接買うことが出来ません。
証券会社を通して株式を売買するスタイルが一般的です。

近年はネット証券の普及によって、自宅のパソコンやスマートフォンで手軽に株取引が行えるようになり、いっそう身近になりました。

株式市場は「発行市場」「流通市場」で成立しています。

発行市場

「発行市場」は、新規に証券を発行する市場のことです。

発行市場は、新たに発行される株式や債券などの有価証券を投資家が購入する市場を言います。

資金調達をしたい企業が、新規に発行される株式を証券会社に引き受けてもらうことで資金を獲得します。

そして、証券会社は引き受けた株式を投資家に販売します。

証券会社が引き受けた株式を投資家に販売する前段階までが発行市場の役割です。
たとえば「IPO(新規公開株)の募集」は発行市場での取引になります。

流通市場

「流通市場」は、すでに発行されている株式や債券などが売買される市場のことです。

流通市場は投資家が株式などを自由に売買する市場のことを言います。

売買市場とも呼ばれる流通市場での取引は、顧客同士の株式等の売買を証券会社が仲介する形で行われます。一般的な株取引は、この流通市場での取引のことを指し、取引の進行により株価が変動します。

新たに株式や債券が発行される発行市場を一次市場、発行された株式や債券を投資家が自由に売買される流通市場を二次市場という言い方もします。

証券取引所の役割

株を発行する会社と資金を出す投資家をつなぐ役割

証券取引所とは、株式や債券、デリバティブとも呼ばれる金融派生商品などの証券取引をよりスムーズに行うための市場です。

物の売買は買いたい人と売りたい人がいなければ取引は成り立ちません。株式の売買注文を証券取引所で行うことでより多くの買いたい人(投資家)と売りたい人(企業)を集約することができ、円滑な売買の成立を図ります。より多くの需要と供給を集めることで市場価格の適正さを保持するのも証券取引所の役目です。

上場審査でパスした会社の株式のみ扱う。だから投資家が安心して売買できる。

証券取引所ではあらゆる会社の株式が買えるのでしょうか?違います。証券取引所で売買できるのは、その証券取引所の上場審査基準をクリアした会社のみです。それを、上場、株式公開、またはIPOとも言います。

上場基準は株式数、株主数、純資産等について一定の基準が設けられています。さらに財務内容等の公開を義務付けるなど必要な会社情報を投資家に対して開示することを求めています。証券取引所は取引されても信頼性や将来性のある会社かどうかを上場審査で見極めます。厳しい基準をクリアした企業ですから、投資家も安心して売買することができるのです。これも、証券取引所の重要な役目の一つです。

国内の証券取引所

現在、日本には東京証券取引所(東証)、名古屋証券取引所(名証)、福岡証券取引所(福証)、札幌証券取引所(札証)の4つの証券取引所があります。

東京証券取引所

東京証券取引所(東証)は、日本最大の証券取引所です。日本経済および、金融の中心地であり、日本のウォール街とも呼ばれる日本橋兜町にあります。

その始まりは渋沢栄一など当時の財界のトップによって1878年(明治11年)に設立された日本初の公的証券取引機関である東京株式取引所です。その後、1949年証券会員制法人 東京証券取引所として設立、2001年に組織変更し、株式会社東京証券取引所となりました。
2007年株式会社東京証券取引所グループを設立、2013年株式会社大阪証券取引所と統合して株式会社日本取引所グループを発足し、大阪証券取引所の現物市場(市場第一部、第二部、JASDAQ)を東京証券取引所に統合しました。

東京証券取引所には、一部、二部、マザーズ、JASDAQ(スタンダード・グロース)、TOKYO Pro marketなどの新興市場があります。

東証一部

2017年3月時点で東京証券取引所一部上場企業の数は2,007社。日本を代表する株式市場。大企業向けの市場で国内のほぼ90%以上の株式が取り引きされています。

東証二部

東証一部上場へのステップアップを目指す、比較的規模の小さな中堅企業向けの株式市場です。2017年3月時点で東京証券取引所二部上場企業の数は530社。

新興市場

ベンチャー企業向けの市場で、東証にはマザーズとJASDAQ、TOKYO Pro marketがあります。

マザーズ

マザーズは、近い将来、一部へのステップアップを視野に入れた成長企業向けの市場です。

そのため、申請会社には「高い成長可能性」を求めています。

マザーズ上場後、多くの企業が一部にステップアップしています。最近ではIT系ベンチャー企業のマザーズ上場が目立つようになりました。2017年3月時点で東京証券取引所マザーズ上場企業の数は229社。

JASDAQ(スタンダード・グロース)

JASDAQもマザーズと同様に新興市場向けの証券取引が主に行われています。

市場が実績、規模から判断されて上場するスタンダード市場と、業績が赤字でも将来性を見越して上場ができるグロース市場があります。

スタンダードは、グロースに比べてある程度利益を出している企業向けです。

グロースはスタンダードほど利益が出ていなくても、将来にかけて成長性が期待されるという会社向けです。

2017年3月時点で、東京証券取引所JASDAQ上場企業の数はスタンダードが713社、グロースが43社が取り扱われています。

TOKYO Pro market

一般投資家の参加は認められておらず、取引できるのは機関投資家や承認を得た一部の特定投資家、すなわちプロ投資家に限られます。参加者をプロ投資家に限定することで、上場会社に課される情報開示規制などが緩和されています。上場審査も取引所は原則行わず、取引所が指定する指定アドバイザー(J-Adviser)が行うなどの特徴があります。

2017年3月時点で東京証券取引所TOKYO Pro market上場企業の数は17社。

大阪取引所

前身は明治11年(1878年)に設立された大阪株式取引所。NHKの朝ドラで人気となった五代友厚が尽力しました。後に大阪証券取引所となって株式や先物を扱っていましたが、2013年株式の現物取引を東京証券取引所に移行し、名称を大阪取引所に変更しました。現在、大阪取引所はデリバティブ(金融派生商品)に特化した取引所になりました。デリバティブに関しては日本最大の取引所となっています。

札幌証券取引所

札幌証券取引所(札証)は、1949年に設立されました。現在、運営する市場には、創立当初から開設している一般市場(本則市場)と、近い将来における一般市場への上場を視野に入れた北海道にゆかりのある中小・中堅企業向けの育成市場であるアンビシャス市場の二つがあります。

一般市場

北海道が拠点の有力企業向けの市場。2017年2月現在の札幌証券取引所上場会社数は57社。その内、単独上場は16社。

アンビシャス

2001年に開設した北海道のベンチャー企業向けの新興市場。クラーク博士の名言「少年よ、大志を抱け(ボーイズ・ビー・アンビシャス)」から名づけられたそうです。ライザップで有名な健康コーポレーションがアンビシャスに上場していて話題になりました。2017年2月時点で札幌証券取引所アンビシャス上場企業の数は7社。

名古屋証券取引所

名古屋証券取引所(名証)は、1886年に創設された名古屋株式取引所が前身です。1949年に証券取引法に基づく

証券会員制法人 名古屋証券取引所として発足し、2002年に株式会社名古屋証券取引所となりました。長い間、東京証券取引所(東証)、大阪証券取引所(大証)と共に、日本の三大市場の一つとして位置づけられてきました。

所在地が面する通りの名称から「伊勢町」とも呼ばれています。現在、名証一部、名証二部、新興企業を中心としたセントレックスに分かれています。

名証一部

名古屋周辺に拠点を置く大企業対象の市場。2017年3月時点で名古屋証券取引所一部上場企業の数は198社。

名証二部

名古屋、中京地区の中堅企業対象の市場。2017年3月時点で名古屋証券取引所二部上場企業の数は87社。

セントレックス

2001年に開設したベンチャー企業向けの市場。近い将来の本則市場(市場第一部・第二部)へのステップアップを視野に入れた企業向けの市場です。2017年3月時点で名古屋証券取引所セントレックス上場企業の数は13社。

福岡証券取引

1949年に設立された福岡証券取引所(福証)。福岡の繁華街・天神にあります。長年、地場産業の育成や上場促進に取り組み、九州地方の経済の発展に貢献してきました。現在、運営する市場には一般市場(本則市場)と新興企業向けのQ-Boardがあります。

一般市場  

福岡周辺に拠点を置き、一定の実績を有し、安定性と成長性を兼ね備えた九州の有力企業を対象にした市場。

2017年2月時点で福岡証券取引所一般市場上場企業の数は98社。

Q-Board  

成長の可能性が見込まれる企業を対象、2000年に開設したベンチャー企業向けの市場。2017年2月時点で福岡証券取引所Q-Board上場企業の数は14社。

一部、二部、新興市場とは

東京証券取引所(東証)、名古屋証券取引所(名証)、福岡証券取引所(福証)、札幌証券取引所(札証)、4つの証券取引所にはそれぞれ一般市場(本則市場)と言われる市場があり、東証、名証では一部市場と二部市場から成っています。そして新興企業(ベンチャー企業)を対象にした新興市場があります。その特徴や違いについて説明していきます。企業は出世魚のように成長に伴って新興市場 → 二部 → 一部と上場して名実ともに有名企業の仲間入りをします。

一部とは

一部市場、中でも東証一部は、日本で最も上場が厳しいと言われている市場です。ここには、名だたる一流企業ばかりです。東証一部への上場基準の一例を挙げますと株主数が2200人以上、会社総資産金額が40億円以上、過去2年間黒字経営など高い基準が設けられています。東証一部に上場すると企業のステイタスや知名度も上がり、信用も獲得することができます。

二部とは

市場ごとに基準は異なりますが、東京証券取引所二部は、上場株式数400万株以上、時価総額20億円以上、連結純資産額は10億円以上など多くの規定があります。さらに企業の継続性や企業経営の健全性、企業経営の内容開示の適正性なども審査されます。これらの基準を満たして第二部に上場できます。

<一部と二部の違い 東京証券取引所の場合 >

 一部

二部

株主数

2200人以上

800人以上

流通株式数

2万単位以上

4000単位以上

流通株式数比率

上場株式の35%以上

上場株式の30%以上

新興市場とは

新興市場としては、新興企業(ベンチャー企業)が多く上場している東京証券取引所のJASDAQやマザーズなどが代表的なものです。ほかには、名古屋証券取引所のセントレックス、札幌証券取引所のアンビシャス、福岡証券取引所のQ-ボードがあります。

特徴としては、各証券取引所の一部・二部などの通常の基準よりも上場基準が厳しくなく、株主数や時価総額(上場時見込み)など一定の要件を満たしていれば、設立間もない企業や赤字の企業でも上場できる場合があります。

株式市場の取引時間帯

株取引は、トレードできる時間帯が決められています。

株取引のできる時間帯は、平日(土日を除く)の朝9時から11時30分まで(前場と言います)と12時30分から15時まで(後場と言います)となっています。前場が始まる時間を寄付、終わる時間を引けと言います。後場が始まる時間を後場寄り、後場が終わる時間を大引けと言います。

この時間帯に東京証券取引所などの株式市場が開いていますので、株価が動きます。

日本国内の東京証券取引所以外の取引所も前場は9時から11時30分までと同じですが、名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所の後場は30分長く、15時30分までとなっています。

平日の上記時間以外や土・日・祝日、年末年始などは取引所は休みですので、取引ができません。年末は、土日祝日が重ならなかった場合は12月30日が最終日、大納会と言います。年初は、土日祝日が重ならなかった場合は1月4日から、始まります。大発会と言います。

ただし、ネット証券を利用すれば24時間365日いつでも好きな時に注文することができます。

株の取引時間とは?立会時間と夜間取引

PTSで夜間取引もOK

PTSとは、Proprietary Trading Systemの略で、「証券会社の私設取引システム」のことを言います。たとえば証券取引所の開始前や夜間取引など、証券取引所で決められた利用時間以外でも株式投資の取引ができます。昼間働いている会社員の方も夜間、リアルタイムでの取引が可能になりました。

なお、証券会社によっては私設取引システムへ接続することで国内証券取引所の時間外取引を可能にするPTS取引を提供しています。

1-5 PTS取引で時間外でも株式投資

あなたのお金の貯め方・増やし方は?

全然お金が貯まらない。。

まずは元本保証で安心な貯金でコツコツ積み立て。

積み立て式の貯金

なるべくリスクを少なく増やしたい

積み立てに向いた投資商品を紹介。

投資の種類

楽して増やしたい

最新のAIを活用して、おまかせ投資。

ロボアドバイザー

ハイリスクでもハイリターンで増やしたい

ビットコインなどの仮想通貨でがっつり稼ぐ

2017年は1年間で10倍以上も