株式投資において永遠の命題の1つが「銘柄選び」です。

一部上場している企業だけでもかなりの数になるため、どの銘柄を選ぶかで迷う投資家がほとんどだと思います。

一部の投資家は、得意な業種に絞ったりプロのアドバイスを受けたりして銘柄を選択しています。しかしそういった方法でも、自分の希望に沿った銘柄に出会うのは簡単ではありません。

そんな銘柄選びで役に立つのが「スクリーニング」というツールです。

株式投資のスクリーニング

スクリーニングとは、そういった悩みを解決する方法であり、証券会社がサービスとして提供してくれるツールです。

SBI証券 スクリーニング
(参考:SBI証券)

元々スクリーニングには「ふるい分ける」という意味があります。希望の条件を指定すれば、条件に合った銘柄を「ふるい分け」して提示してくれます。

例えば「少額で買える」「配当利回りが良い」「業績が伸びている」と言った条件をスクリーニングツールに設定して検索すると、条件に合う銘柄をピックアップしてくれます。
上場している全ての銘柄をいちいちチェックしなくても、ツールを使うだけで希望に合った銘柄を見つけることができるのです。

多くのネット証券では、無料でスクリーニングを利用することができます。
証券会社でなくても、例えば『四季報オンライン』などではスクリーニングを提供しています。『四季報オンライン』の場合、無料でスクリーニングを体験することができますが、一部機能が制限されており、月額料金を支払うことで機能制限が解除されます。

多くの証券会社において、スクリーニングの機能は似たようなシステムを採用しています。

一部の証券会社は独自色のある機能を持ったスクリーニングを用意していますが、基本的には各社過不足なく必要十分な機能を標準で実装している状態です。

スクリーニングの項目例

スクリーニングでは、どのような条件を設定できるのでしょうか?

ここからは、『SBI証券』で提供されているスクリーニングの項目を例として、具体的に見ていきましょう。

1.条件設定

どのようなタイプの銘柄かを選択します。

「条件なし」「大型優良型」「成長型」「割安優良型」「逆張り型」「値上がり追求型」から1つを選択します。

2.市場設定

どの証券取引所で扱われている銘柄を選ぶかを決めます。

「東証1部」「東証2部」「マザーズ」「JASDAQ」「名証」「福証」「札証」から選びましょう。

複数選択が可能で、全て選択しても問題ありません。

3.業種設定

業種から銘柄を絞り込みます。「水産・農林業」「鉱業」など、東証33業種を指定できます。

この項目は指定しなくても構わないので、全ての業種から株を探したい場合は「指定しない」を選んでもいいでしょう。

4.投資金額設定

利用者の資金状況に合わせて投資金額を設定します。設定した投資金額の範囲で購入できる銘柄がピックアップされます。

5.条件選択

テクニカル分析において発生する、いわゆる「買いサイン」や「売りサイン」が見られた銘柄をふるい分けます。

具体的には、「短期ゴールデンクロス」「中期ゴールデンクロス」「短期デッドクロス」「中期デッドクロス」「短期一目均衡雲上抜け」「中期一目均衡雲上抜け」「短期一目均衡下抜け」「中期一目均衡下抜け」から選択できます。

また、「年初来高値更新」「年初来安値更新」といった項目もあり、伸びている銘柄や下落し続けている銘柄も探すことができます。

6.クォンツスコア

クォンツとは、統計・計量的方法や科学的なアプローチから投資対象となる株式などを分析・運用する手法の総称です。

SBI証券の場合「成長性」「企業規模」「テクニカル」「値動き」「割安性」「財務健全性」「市場トレンド」「株価動向」の8カテゴリにおいて10段階のスコアを設定し、各スコアに合った銘柄を探し出すことができます。

スコアは1~10の範囲で任意に調整できるので、ユーザーの好みに応じて幅広く検索することができます。

7.ファクター

詳細な検索条件を設定します。「PER」「PBR」「配当利回り」「ROE」などの重要な指標から絞り込んだり、移動平均からの乖離率といったテクニカル分析的手法から絞り込んだりする事が可能です。「時価総額の多い銘柄」「自己資本比率が◯%以上の銘柄」なども選択することができ、それぞれの項目を組み合わせることで効率的に優良な銘柄を探し出すこともできます。

投資スタイル別のスクリーニング例

割安株投資

業績が良いにも関わらず評価されないために株価が割安となっている銘柄に投資するスタイルを「割安株投資」と言います。後々業績が評価され、その銘柄の株価が上がった時に売却して利益を得る手法です。

スクリーニングに最も適した投資スタイルとも言われており、PERやPBRなどの設定が重要となります。

【具体例】

成長性スコア…5以上

割安性スコア…8以上

PER…最大値を10に

PER…最大値を0.6~0.8に

過去3年平均売上高変化率…最小値を5~7に

自己資本比率…最小値を50以上に

年初来安値からの上昇率…最小値を1以上、最大値を50付近に

成長株投資

成長株投資は、企業の将来性と成長性を見越して株価が上がりそうな銘柄を購入する投資スタイルです。

スクリーニングの際は成長性を重視した設定が必要になります。PBR、ROE、企業の成長性、自己資本比率などを厳しめに設定して検索しましょう。

【具体例】

成長性スコア…8以上

財政健全性スコア…5以上

PER…最小値を10に

ROE…最小値を12~15に

今季経常利益変化率…最小値を10に

過去3年平均売上高変化率…最小値を10に

自己資本比率…最小値を50以上に

株価25日移動平均からの乖離率…0に

利回り重視型投資

株価の変動による売買益ではなく、配当の良い銘柄に投資して配当金や株主優待を狙う投資スタイルです。業績と株価が安定した大企業が投資先として選ばれる傾向があります。

配当利回りはもちろん、財務健全性や企業規模を重視したスクリーニングを行いましょう。

【具体例】

市場設定…東証1部のみ選択

企業規模スコア…6以上に

財政健全性スコア…7以上に

配当利回り…最小値を2以上に

時価総額…最小値を80以上に

過去3年平均売上高変化率…最小値を5に

デイトレード

複数の銘柄を1日の中で何度も売買して利益を狙う超短期投資スタイルがデイトレードです。

市場の流れをつかむことが重要なので、上昇トレンドにある銘柄を選ぶ必要があります。安定した銘柄よりも値動きの大きい銘柄の方が利益を上げやすいので、いわゆる「小型株」から探すのがオススメです。

【具体例】

年初来高値更新…チェックボックスをONに

市場トレンドスコア…6以上に

時価総額…最大値を30以下に

過去60日ボラティリティー…最小値を40以上に

スイングトレード

テクニカル分析とファンダメンタル分析の両方を使いこなし、数日~数週間程度のスパンで行う投資スタイルがスイングトレードです。株価が一定の範囲内で推移している場合に効果的とされています。出来高や値動きが大きな銘柄に投資すると結果が出やすいので、スクリーニングのときはそういった設定を行いましょう。ただし、値動きが大きいと言っても、出来高の少ない小型株は除外した方が良いでしょう。

【具体例】

短期ゴールデンクロス…チェックボックスをONに

テクニカルスコア…5以上に

値動きスコア…5以上に

時価総額…最大値を30以下に

過去14日RSI…最大値を60付近に

スクリーニングの注意点

スクリーニングは非常に便利な方法で、簡単に好みの銘柄を探し当てることができます。あまりに簡単にオススメの銘柄を見つけられるので、拍子抜けする人もいるでしょう。

しかし、過信は禁物です。スクリーニングは単に自分が入力した条件に合った銘柄をピックアップしているに過ぎません。まだ「候補がふるいに残った」状態なのです。スクリーニングの結果から、さらに銘柄を絞り込まなければなりません。

銘柄を絞り込むにあたって、「指標や数値がいつ公開されたのか」「対象となる銘柄のローソク足などのチャートはどのような推移をしているのか」などは最低限チェックする必要があります。

さらに、「なぜこの数値になったのか」「どのような背景があってこういった指標となっているのか」と言った情報は、企業の公式サイトやニュースなどから判断する必要があります。

スクリーニングは3000以上ある銘柄から投資候補を絞り込む第一段階に過ぎません。最終的な判断を行うのは、あくまで投資家ということを忘れないようにしてください。

株のスクリーニング まとめ

株式投資のスクリーニングについて理解度が深められたでしょうか?

四季報を見ながら、自分のお目当ての企業を探すのは至難の業です。

それぞれの証券会社が用意してくれているスクリーニングサービスを利用して、投資先にぴったりな銘柄を見つけてみて下さい。

以上、「株のスクリーニングとは?」でした。

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