株式投資やFX(外国為替証拠金取引)では、売買の際にさまざまな注文の仕方を行うことが出来ます。

現在の価格でそのまま買ったり、希望する価格になった場合にだけ買ったりなど、注文の方法を駆使することで、自由度の高いトレードを行うことができるようになります。

そのようなトレードを可能にする注文方法について紹介します。

成行注文とは?

成行注文とは、いくらでもよいと株価を指定しないで買う注文方法のことを言います。

成行注文のメリットは、市場に注文が出ていればすぐに売買が成立することです。

デメリットは、いくらで取引が成立するかがわからないことです。例えば高値での売り注文しか選べないとき、予想以上の株価で買わなければならないこともあります。

指値注文とは?

指値注文とはこの株価なら買うというように株価を指定する注文方法のことを言います。

指値注文のメリットは、証券会社が注文の株価以外で買うことがないので希望通りの株価で買えることです。デメリットは注文した株価に合致した売りがないと売買が成立しないことです。

売買注文の優先順位について

株式は下記のような3つの原則に基づいて売買されています。

価格優先

同一銘柄で複数の指値注文が入っている場合、価格優先の原則が適応されます。

買い注文では低い指値より高い指値が優先して買うことができます。売り注文では高い指値より低い指値が先に売れます。条件が不利な注文から売買が優先的に成立します。

時間優先

指値注文には時間優先の原則があります。

同一銘柄で同じ値段の買い注文は注文が先に出た注文から順に買うことができます。同じ値段の売り注文は発注時間が早い順から売りを成立させます。

成行注文優先

成行注文は市場でその時点で売られている値段で買う注文方法ですので株価を指定する指値注文よりも先に売買が成立します。それを成行注文優先の原則と言います。

逆指値注文とは?

インターネットによる取引が拡大する中で新しい注文方法が生まれました。逆指値注文もその一つです。

指値注文は〇〇円まで上がったら売り、〇〇円まで下がったら買いという注文方法ですが、逆指値注文はその名の通り〇〇円まで上がったら買い、〇〇円まで下がったら売りという注文方法です。

逆指値注文のメリットは、損切りを自動的に行ってくれることです。

下図のように株価1050円の時に購入後、株価が下がった時に損失を100円に抑えたい場合には950円で逆指値の売り注文を発注することで損失を100円に抑えることができます。

万が一逆指値注文を入れておらず株価が800円まで急落して株を売却した場合、損失額は250円まで拡大してしまうことになります。逆指値注文を活用して損失額を限定しリスクをコントロールするようにしましょう。

逆指値注文 損切り(引用:松井証券)

また、逆指値注文は利益確保の際にも使うことができます。

例えば株価1050円の時に購入し株価が1150円まで伸長し、含み益が出ている状態にあるとします。その際、「株価のさらなる伸長を予想し株を保有継続したい」が「万が一株価が下落した場合には1100円で売却し利益を手にしたい」という両方の要望を持っていたとします。
これを実現する場合、逆指値の売り注文を1100円へ発注しておくことで、予想に反して株価が下落した場合でも50円分の利益を確保することができます。

損失拡大を防ぐ目的以外に利益を確保するためにも逆指値注文は上手く活用するようにしましょう。

加えて、逆指値注文は、株価のブレイクにも効果的です。

現在の株価が950円で長らく上値が1000円未満で抑えられており、もし株価が1000円を突破したら買いが殺到し株価が急騰する可能性を考えたとします。その場合、逆指値で1000円に買い注文を出しておき、株価上昇時に1000円で約定し、予想通り株価がさらに伸長した場合、利益を手にすることができます。

ただ、株価の急騰が一瞬で終わってしまい、すぐに急落した場合には損失を被る危険性もあるため、ブレイクを狙った逆指値注文は注意が必要です。

投資の幅を広げる逆指値注文ですが、利用する場合に応じて注文方法の特性を理解した上で活用するようにしましょう。

OCO注文

OCO注文は指値注文と逆指値注文を同時に出せる売買方法を言います。

保有株の利益確定売りと損切り売りの両方の注文が出せるのでサラリーマン投資家などに支持されています。どちらかが約定したら残りは自動的にキャンセルすることができます。W指値、ツイン指値、逆指値付き注文とも言います。

具体例を考えてみましょう。

OCO注文

保有株価が1000円であり、株価が1100円まで上昇したら利益を確定したい、株価が900円まで下落したら損失を確定(損切り)したい場合、OCO注文(1100円の指値売り注文と900円の逆指値売り注文)を発注します。

1100円で利益が確定した場合には900円での逆指値売り注文は自動的にキャンセルされ、900円で損切り注文が約定した場合には1100円での指値売り注文は自動的にキャンセルされます。

OCO注文は一度注文を行っておけば、株価がいずれかの注文価格に到達した場合に一方の注文約定後、もう一方の注文キャンセルを自動的に実行してくれるため、常に発注画面を見ている必要はありません。

そのため、日中多忙なサラリーマンや主婦といった兼業投資家の方は大いに活用できる注文方法と言えます。

執行条件について

執行条件付注文とは、通常の指値注文、成行注文、逆指値注文に、それぞれ条件を指定した注文方法のことです。

執行条件は指値の場合、「寄付」、「引け」、「指成」があり、成行の場合は「寄付」、「引け」などがあります。どのような注文方法があるのか紹介します。なお、執行条件を指定した注文の有効期間は当日のみです。

「寄付」―前場の取引が始まって最初の売買のことを言います。なお、後場の最初の売買のことを「後場寄り」と言います。

「引け」―証券取引所の取引時間は、午前と午後の1日2回に分かれています。午前、午後の最後の 取引を「引け」と言います。午前を「(前)引け」、午後を「大引け」と言います。

「指成」― 指成とは、「引け」までは指値注文として扱われ、取引時間内に約定が不成立の場合は、 「引け」で自動的に成行注文となる注文方法のことです。

寄付成行

前場または後場の寄付で成行を行う注文方法のことです。

寄付指値

前場または後場の寄付で成行を行う注文方法です。寄付に注文が不成立の場合、注文は失効となります。

引成行

引成とは引けで成行を行う注文方法です。引け時点で売買が不成立でしたら(ザラ場*引け)、注文は失効となります。

*ザラ場― 証券市場における寄付と引けの間の取引時間のこと

引指値

前引けまたは大引けに指値注文行う注文方法です。文が成立しなかった場合や引け時点で売買が不成立でしたら(ザラ場引け)、注文は失効となります。

指値できず引成行

ザラ場では通常の指値注文を行いますが、もし引けまでに約定できなかった場合は成行を行うという注文方法です。指成と呼ばれることもあります。引けで買いたいが、なるべく安値で!などの投資家の要求に応えられるので、使用頻度の高い注文方法です。

IOC

IOC注文(Immediate oCancel order)は注文価格と同じ、もしくは有利な価格で一部または全部の数量が約定し、さばき切れずに残った数量に関する注文を失効させる注文方法です。IOC注文にはIOC成行とIOC指値があります。

IOC成行は注文時の値段で注文数量一部または全部の約定できれば即成立、成立しなかった数量分の注文は失効する注文方法です。
IOC指値は指定価格か、またはより有利な価格で注文数量の一部または全部の数量が約定できれば即成立、成立しなかった数量分の注文がある場合には注文は失効する注文方法です。

IOC指値の具体的な例を見てみましょう。

ICO

ザラ場中において103円へ数量20のIOC買い指値注文を行った場合、数量2の101円売り、数量5の102円売り、数量8の103円が約定します。

そして、IOC指値価格が103円であったため、約定されずに残った数量5の注文はIOC指値価格を越えた104円で約定することなく失効となります。

このようにIOC指値注文を利用することで自身の想定価格内での売買が可能となります。

1日に何度も売買し、その売買にはスピードが不可欠なデイトレーダーに最適な注文方法です。

IFD注文とIFO注文

IFD注文(イフダン注文)、IFO注文(アイエフオー注文)という注文方法もあります。

IFD注文とは買付注文と売却注文を同時に出すことができる注文方法です。具体例を見てみましょう。

IFD注文

例えば株価1000円到達時に買い注文を出すと同時に利益確定を目的とした1100円の売却注文をセットで出すことができます。

IFD注文を活用することで購入から売却までを自動で処理することが可能です。

そのほかIFO注文(IFDOCO注文)という注文方法もあります。

IFO注文とは注文方法の名称通りIFDとOCOを組み合わせた注文方法で、買付注文と2つの売却注文を同時に出すことができる注文方法です。

IFO

例えば株価が1050円前後で推移しており、株価が1000円まで下がった時に買い注文を出すと同時にその後、株価が1100円まで上昇した場合は利益確定の売り注文を、900円まで下落した場合には損切りの売り注文をセットで出すことができます。

IFO注文を活用することで常に株価をチェックする必要なく、自動かつリスクを管理しながら売買を行うことができます。いずれの注文方法も名称が似ていることから、最初は注文名称と注文の特性を覚えづらいかもしれませんが、投資の幅を広げるために是非ともIFD注文とIFO注文は覚えておくようにしましょう。

株の注文方法 まとめ

普通のサラリーマンや主婦の方が株式投資をする場合、一日中、チャートを眺めながら投資をするのは現実的ではありません。

指値や逆指値、OCO注文を活用することで、チャートを見ることが出来ない時間帯でも売買でき、希望価格での株の購入や、損失を限定するための売却が可能になります。

注文方法を活用することで、常に株価をチェックすることが難しい方でも思い通りのトレードを行うことが可能になります。

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