投資信託には様々なタイプがあり、日本では約6,000種類もの商品が取り扱われています。

まず、一般的な投資信託の種類を確認し、どのようなタイプがあるのか整理しておきましょう。

[引用元:投資信託協会]

株式の組み入れによる分類

1.株式投資信託

公社債に加え、株式にも投資を行う投資信託です。

約款に株式投資をする旨が書いてあれば株式投資信託で、書いていなければ公社債投資信託となります。

2.公社債投資信託

公社債のみを投資対象とした投資信託です。

公社債とは、国や地方公共団体または企業が発行する債券のことです。

主要投資対象別の種類一覧図

投資信託協会は、投資信託を分類するために統一的な「商品分類」を制定しています。

主要な投資対象別にわかりやすく分類されているので、どの投資信託を購入するかを選ぶ目安として活用するといいでしょう。

投資信託協会では、国内投資信託の商品性を下記のように分類しています。

1.募集時期2.投資対象地域3.投資対象資産
(収益の源泉)
4.独立区分5.補足区分
単位型
追加型
国内
海外
内外
株式
債券
不動産投信
その他資産
資産複合
MMF
MRF
ETF
インデックス型
特殊型

1.募集時期による分類

公社債投資信託と株式投資信託は、さらに次の2種類に分類されます。

単位型(ユニット型)

募集期間中のみ購入可能な投資信託。

追加型(オープン型)

いつでも購入可能な投資信託。

2.投資対象地域で区分

国内

国内への投資を行う投資信託。

海外

海外への投資を行う投資信託。

内外

国内と海外の両方を投資対象とする投資信託。

3.投資対象で区分

株式

主に株式に投資をして収益を図る投資信託。

債券

主に債券に投資をして収益を図る投資信託。

不動産投信

主に不動産投資信託または不動産投資法人に投資をする投資信託。

その他資産

株式、債券、不動産投信以外に投資を行う投資信託。

資産複合

上記のうち複数を投資対象とする投資信託。

4.独立した区分

MMF

 毎日決算を行う、リスクの低い追加型公社債投資信託の一種。

MRF

普通預金に近いローリスクローリターンな公社債投資信託。

ETF

ある指標(日経平均株価など)に連動するように運用を行う投資信託のうち、証券取引所に上場しているもの。

5.補足分類

インデックス型

日経平均株価やTOPIXなどに連動した運用成果を目指すタイプの投資信託。

特殊型

 特殊な仕組みや運用手法で利益をあげる投資信託(投資者に対して注意を喚起が必要)。

投資信託の分類まとめ

投資信託は以上の分類のうち、複数の要素を内包しているのが一般的です。

例えば、運用期間中いつでも買える投資信託で、国内株式を扱い、日経平均株価に連動する運用を目指すものは「追加型/国内/株式/インデックス型」の投資信託となります。

他にも、分類方法によって多くの種類の投資信託が存在します。

例として、運用期間中に払い戻しに応じる「オープンエンド型」や、逆に払い戻しに応じない「クローズドエンド型」といった投資信託があります。

投資する地域で分類

世界地図

ここからは前述の分類について少し細かく見ていきます。まずは地域による分類をみてみましょう。

1.国内

国内の債券や株式、不動産を対象とした投資信託です。

日本の投資家にとって最もメジャーなタイプで、銀行の窓口やインターネット証券などでたくさんの取り扱いがあります。

海外型よりも為替変動のリスクを受けづらい部分がありますが、投資を行う対象によってはこの限りではありません。

2.海外

外国株や外国の債券および不動産をターゲットにした投資信託です。

個人投資家では情報を集めづらくて実行しにくい外国の会社や不動産へ投資ができるのが魅力です。

3.国内外

国内と海外の両方に投資する投資信託です。

投資対象が広がるので、より分散した投資が可能となります。

投資先による分類

投資先による分類は、以下のようになっています。それぞれの特徴を把握しておきましょう。

1.株式

株式を投資対象に組み込んだ投資信託です。

株式のみに投資を行うわけではなく、公社債にも並行して投資を行います。公社債投資に株が少しでも混ざっている投資信託は、株式投資信託に分類されます。

公社債に比べて変動幅の大きな株式を扱うため、それなりのリスクがある投資信託です。

2.公社債

国や地方公共団体および企業が発行する債券を対象とした投資信託です。

比較的安全性が高い物が多く、元本割れのリスクが低い傾向があります。

その代わりリターンもそれなりで、ある意味銀行の預金のような扱われ方をします。ローリスクローリターン型が多いのが特徴です。

3.不動産

多くの投資家から資金を集め、マンションやテナントおよびオフィスビルを購入して、その賃貸収入や売却益を投資家に還元するタイプの投資信託です。

Japan Real Estate Investment Trustの略で、「J-REIT」と呼ばれています。高額すぎて手を出しづらい不動産投資を、少額からでも行うことができます。

REITとは?REITのしくみや種類、メリットやデメリット

4.その他資産

公社債、株式、不動産以外を投資対象とする投資信託です。

金(ゴールド)などの商品や、金銭信託受益権、貸付債権などに投資を行います。

5.資産複合

上記のうち複数を投資の対象とする投資信託です。

不動産と株式を組み合わせたり、その他資産と株式を組み合わせたりします。投資対象が広がるので選択肢が増え、各商品固有のメリットとデメリットが複雑に混在します。

独立区分

1.MMF(マネー・マネージメント・ファンド)

追加型公社債投資信託の1つで、リスクの低さが特徴です。

元本割れの可能性はあるものの、銀行預金より利回りの点で優れています。

2017年2月のマイナス金利導入によって運用が困難になり、全てのMMFについて取り扱いが中止されて繰り上げ償還が行われました。それ以降募集されていません。

2.MRF(マネー・リザーブ・ファンド)

購入手数料無料かつ1円以上1円単位で購入できます。

元本割れの可能性はあるものの、安全性の高い債券を運用しているので、リスクはかなり低いと言えます。普通預金に近い特徴を持っていながら、金利面では銀行預金より有利です。

証券口座に入金すると、自動的にMRFに投資されます。運用の手間がなく、預金の感覚で利用することができるローリスクローリターンな投資信託です。

3.ETF(Exchange-Traded Fund)

取引所に上場しているため、「上場投資信託」とも呼ばれます。

投資信託と株式投資の両方の性質を持っており、投資信託のように少額の分散投資をしながらにして株式投資と同じように成行注文や指値注文で売買が可能です。

ETFは、日経平均株価やTOPIXなど特定の指標に連動するように運用されます。

仮に日経平均株価に連動するタイプのETFを購入した場合、日経平均株価の対象となる225社全てに分散投資したのと似たような効果を得ることができます。

また、通常の国内株式と同じ口座で外国株式も取引可能なので、海外投資用の口座を作る必要がないのもポイントです。外国株に興味がある人には都合が良いでしょう。

後述するインデックス型投資信託とETFとの違いは、証券取引所に上場しているかどうかです。上場している点と、指標に沿った運用がされる点から、透明線が高いのがETFの特徴です。

ETFとは?しくみやメリット・デメリット

その他の分類

1.インデックス型投資信託

ETFは上場している投資信託ですが、ETFと同じ運用をされる投資信託のうち、上場していないものをインデックス型投資信託と言います。

各種指標に連動するように運用されるため、プロの投資家が分析して運用方針を決めたり売買を行ったりすることはありません。

多くの場合は、指標に連動するように組まれたプログラムに沿って自動的に売買されます。人件費が節約できるため、一般的な投資信託より手数料が安くなる特徴があります。

特殊型投資信託

運用方法が特殊で、投資家へ注意喚起が必要なタイプの投資信託のことです。仕組みが複雑なことも多く、理解しづらいものもあります。

特殊型投資信託には様々なものがあり、一概に特徴を述べることはできませんが、主に以下の4つのタイプの物があります。

1.ブル・ベア型投資信託

派生商品をヘッジ目的で使うのではなく、積極的に投資を行って各種の指数等への連動または逆連動を目指す投資信託です。指数に連動させる運用をブル型、逆連動させる運用をベア型と言います。上場しているETFにもブル・ベア型は多く存在します。

指数の2倍以上の割合で連動または逆連動させるように目指す商品もあり、うまく行けば通常の2倍以上の利益を達成できます。しかし裏を返せば2倍以上の損失を被る恐れがある商品です。リスクは高いですが人気も高い投資信託でもあります。

2.条件付運用型投資信託

仕組債への投資または特殊な仕組みを用いることにより、目標とする投資成果を目指す投資信託です。

仕組債とは一般的な債券とは違う特別な「仕組み」を持った債券です。円と外貨の金利差で得られる「スワップ」や、予め定めた金額で将来的に何かを売買できる権利である「オプション」といった金融派生商品を取り扱います。

債券を扱っていますが、ハイリスクハイリターンという特徴を持ちます。債券だからと言って安全性が高いと思っていると、思わぬ損失が発生するので注意しましょう。

3.ロング・ショート型投資信託

ロング・ショート戦略を使って収益の追求する投資信託です。

「ロング」とは、株式投資においては株を買うことで、「ショート」とは株を空売りすることです。ロング・ショート戦略では、値上がりしそうな割安株を買い、それと同時に値下がりしそうな割高株を空売りします。株価が上がった時のみならず、下がった場合でも利益が発生します。

4.絶対収益追求型投資信託

特定の市場の動向に左右されずに元本を増やすことを目的とした投資信託です。前述のロング・ショートを活用し、下落相場でも安定した利益を出せるように運用します。

下落相場に強い点は他の投資に比べてメリットになりますが、上昇相場の場合は他の投資をした方が効率的に利益を上げられる可能性もあります。そのため、上昇相場では相対的に優位性が薄れてしまいます。

その他、上記のいずれにも該当しない投資信託が存在します。そういった投資信託を扱う場合は、目論見書や投資信託約款をしっかりと読んでおきましょう。

投資信託の投資スタイル「パッシブ運用」と「アクティブ運用」

管理人1号 つみ秀管理人1号
つみ秀

株式投資で得られる利益に関連した記事の一覧です

投資信託の基礎知識 記事一覧です

1-1 投資信託の基礎知識

1-2 投資信託の種類と商品分類

1-3 投資信託の投資スタイル

1-4 ETFの基礎知識

1-5 REITの基礎知識

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