長い間に渡ってコツコツと保険料を支払い続けて、いざ年金を受け取れる時を迎えた時は、頑張ったご褒美をもらうようで嬉しいものでしょう。

年金自動受け取り

公的年金は年金受給の対象年齢になると、受け取るために必要な年金請求書が送られてきます。
請求書に必要事項を記入する際に、年金の振込先となる金融機関を一つ決める必要があります。

近隣の金融機関を選ぶのが無難ですが、それぞれの金融機関によって利便性やサービスが異なります。
せっかく年金を受け取るのであれば、お得なサービスやメリットがあった方がよいですよね。

このページでは、公的年金の概要、受け取りができる金融機関の種類や選び方を紹介しています。

受け取れる公的年金の種類

国民年金と厚生年金保険

1.国民年金

公的年金は住宅に例えると、2階建ての構造になっており、その1階の部分に相当するのが「国民年金」となっています。

国民年金は20歳になると国民全員が強制的に加入する保証制度です。
60歳まで加入を続けて、基準となる65歳から「老齢基礎年金」を受給します。

加入するのは第1号被保険者で、自営業者とその配偶者、20歳以上の学生などが該当します。また、会社員や公務員の配偶者である、主婦や主夫なども加入します。

保険料を納めた期間が、最低10年以上が必要です。

国民年金保険料はすべて自分で支払います。
保険料は、日本年金機構から送られてくる国民年金の納付書を使用して金融機関で納付します。他に、口座振替やクレジットカードでの納付も可能です。

2.厚生年金保険

会社員や公務員などの第2号被保険者が加入するのが「厚生年金保険」です。
厚生年金は2階建て構造の2階部分に相当します。つまり国民年金に上乗せされた形の年金になっています。

加入年齢や期間、受給年齢は基本的には国民年金と同様で、受給年齢になると「老齢厚生年金」を受給します。

厚生年金保険料は会社と個人で折半して支払います。保険料は毎月の給与から差し引かれる形で納められます。

公的年金の受け取り方

国民年金、厚生年金保険ともに、基本的には65歳から受け取りを開始します。

年金の繰り上げ受給・繰り下げ受給(引用:morningstar.co.jp)

65歳から受給する以外には、60歳~64歳へ受給年齢を早めることができる「繰り上げ受給」と、66歳~70歳へ受給年齢を遅らせることができる「繰り下げ受給」も選ぶことが可能です。

年金の受取手段

年金の自動受け取り

国民年金、厚生年金保険ともに、基本的な年金の受け取り方が、金融機関に振り込まれる「年金自動受取」です。
文字通りに年金の支払月になると、金融機関の口座に自動的に年金が振り込まれます。
振り込まれた年金は、窓口やATMで引き出して使うことが可能です。

ゆうちょ銀行に限定されていますが、現金給付という形で、年金を現金で受け取ることも可能です。

ゆうちょ銀行 年金の現金受取

支払月ごとに、日本年金機構から「年金送金通知書」が送付されます。
「年金送金通知書」と「年金証書」を郵便局の窓口に持参すると、年金を現金で受け取ることが可能です。

年金を受け取れる金融機関

年金の自動受取が可能な金融機関は、主に下記の種類があります。

銀行、ゆうちょ銀行(郵便局)、ネット銀行、信用金庫、農協、信用組合、労働金庫

年金の受け取り日

年金の支払い月は、2月、4月、6月、8月、10月、12月の年6回偶数月です。

各支給額は前2ヶ月分、年金額を6等分した計算で金融機関に自動で振込されます。

金融機関への振込みは、該当月の15日です。
15日が土曜日、日曜日、祝日の場合には、その前の営業日が支払日になります。

年金の受け取り金融機関を決める基準

年金を受け取る金融機関の選び方の基準

年金を受け取る金融機関を決める基準は、自分がどんなメリットを優先するかによります。
金融機関によって異なるサービスは、大きく3つが考えられます。

1.年金を現金で引き出す際の利便性

利便性のある銀行

年金自動受け取りでもっとも大切なポイントになるのが利便性です。

口座に振り込まれた年金は、現金を引き出して使うという方が多いのではないでしょうか?

現金の引き出しは、店舗やATM、コンビニなどの提携ATMが生活圏にあると便利に利用できます。

また、時間外でもATM利用が無料になる金融機関であれば、ムダな手数料を支払わずに済みます。

金融機関選択のポイントは、店舗や支店の数、提携ATMの数が多いこと。ATM手数料が無料で使えることです。

2.ポイントサービスがある

イオン銀行Myステージ(引用:イオン銀行)

年金の自動受け取りを行うことで、ポイントサービスを行っている金融機関もチェックしておきましょう。

独自ポイントを付与している銀行もありますし、楽天銀行のように楽天スーパーポイントを貯めることができる銀行もあります。

イオン銀行の場合は、年金を受け取る事でイオン銀行Myステージのランクをアップ出来るようになります。
一定以上のイオン銀行スコアになると、普通預金の金利アップや、ATM入出金の手数料、他行への振込手数料が無料になるなどの特典があります。

3.預金金利アップ

預金の金利アップ

地方銀行や信用金庫などに多いパターンが、預金の金利がアップされる特典です。
その銀行で年金を自動受け取りした場合に、定期預金を預けることで通常金利にプラスして特別な金利が付与されます。
商品名で「年金定期預金」と呼ばれる事もあります。

金利は0.1%~1.0%程、期間は1ヶ月~5年の定期預金が多くなっています。

自宅の近所に、金融機関の本店や支店がない場合には活用するのは難しいかも知れません。

年金受取り金融機関の選び方 まとめ

当サイトの考える、年金受け取りに便利な金融機関の選択肢として、比較する基準を3点をあげました。

1.身近に現金を引き出せるATMや窓口がある利便性

2.ポイントサービスの有無

3.預金の特別金利

お住まいの環境や資産状況によって、どのメリットを優先するかは人ぞれぞれです。

年金の受取口座は、一度決めたとしても、いつでも金融機関の変更が可能です。
まずは、扱いやすいと感じる金融機関を選んでみてはいかがでしょう。

以上、「年金受取り金融機関の選び方」でした。

下記のページでは、年金受取りにおすすめな銀行口座をランキング形式で紹介しています。

年金受け取り銀行口座おすすめランキング