積立投資の王道と言われているのが、ドル・コスト平均法です。

本記事ではドル・コスト平均法の考え方からはじまって、具体的な数字でのドル・コスト平均法の効果の立証、メリット・デメリットそして長期定額投資にふさわしい投資信託の考え方や仕組み、商品カテゴリーなどを分かりやすく取り上げています。

ドル・コスト平均法を活用して長期でじっくりと資産形成をしていく投資スタイルの基礎的なことを解説します。

ドル・コスト平均法とは?

ドル・コスト平均法とは、一定期間ごとに、一定金額で、同じ投資対象を買い付けることで、価格変動リスクを分散する投資方法です。

定額の積立投資のメリットを裏付ける手法として投資家の間ではおなじみの投資手法です。

特徴は、積立投資では定量よりも定額で買い付けた方が、株価が低いときは買い付ける口数が増え、逆に株価が高いときは買い付ける口数が減ります。長い間買付を継続すれば、結果的に買付単価が平準化され、平均取得価格を安定する効果があります。

まさに、積立投資に最適な手法なのです。

ドル・コスト平均法の具体例

では、ドル・コスト平均法を具体的な数字で検証してみることにします。

1ヵ月1万円ずつ5ヵ月間積み立てた場合と1ヵ月1万口ずつ5ヵ月間購入した場合とを比較してみました。

投資信託の基準価格が下図のように変動すると、ドル・コスト平均法で積立投資した方が平均購入単価は9150円、合計54,642.8口を買うことができました。

一方毎月1万口購入した場合の平均購入単価は1万円、合計50,000口です。ドル・コスト平均法ですと、値下がり時には同じ金額でより多くの口数を買うことができます。

1ヵ月1万円ずつ5ヵ月間積み立てた場合

各時点の購入口数と投資金額

合計

10,000口

16,666.6口

8,333.3口

12,500口

7,142.9口

54,642.8口

1万円

1万円

1万円

1万円

1万円

5万円

平均購入単価は、9,150円

1ヵ月1万口ずつ5ヵ月間購入した場合

各時点の購入口数と投資金額

合計

1万口

1万口

1万口

1万口

1万口

50,000口

1万円

6,000円

12,000円

8,000円

14,000円

5万円

平均購入単価は1万円

ドル・コスト平均法のメリット

ドル・コスト平均法にはこのようなメリットがあります。

1.毎月定額で継続して購入できる

ドル・コスト平均法の魅力は定額で投資が始められるということです。株式は株数単位での投資が基本ですので、まとまった資金が必要ですが、たとえば投資信託でしたら毎月1万円からの定額積立が可能です。

2.機械的に定額で買うので恐怖心を持たずに投資が可能

通常の投資ですと株価の上げ下げが気になります。まして投資の初心者の方には相場を読むのは困難です。ドル・コスト平均法は定額積立ですので、株価変動に関係なく、すなわち株価への恐怖心を抱くことなく自動的に買付を継続することができます。投資の時間分散により高値づかみを防ぎ、リスクの分散も行います。

3.定量の取引よりも平均取得価格が安い

くり返しますが、ドル・コスト平均法は定額購入法ですので、定量購入と比較して安い平均取得価格で投資が行えます。

中でも株価が乱高下するような相場で有効です。

ドル・コスト平均法のデメリット

ドル・コスト平均法にはこのようなデメリットがあります。

1.将来的に値上がりが必須

ドル・コスト平均法は決してオールラウンドではありません。相場が値上がりし続ける場合や相場が値下がりし続ける場合など一方方向の相場には強みが出ません。また短期投資には不向きです。15年以上などの長期投資で、株価の値下がりは投資にはつきものですが、最終的には値上がりを見込めるものでないと利益にはつながりません。

2.リスクを減らせるものではない

ドル・コスト平均法はいわゆるハイリスク・ハイリターンな投資法ではありません。手堅く積み立てて、大損するといったリスクを回避するためのものです。しかし、あくまでも投資ですのでリスクを0にすることはできません。その点をしっかり踏まえて財産形成のためにリスクに対して敢然と立ち向かう気持ちが必要です。

3.底値で大量に買い付けできない

株で最も利益を得られるのは底値(株価が最も安いとき)で大量に買って値上がり時に売却することですが、定額積立のドル・コスト平均法はそれができません。ドル・コスト平均法は高値づかみのリスクを低減しますが、機会損失というデメリットがあります。

ドル・コスト平均法に向いた投資商品

複数の資産に分散投与する投資信託が最適

定額購入法とも言われるドル・コスト平均法は、上下を繰り返すものの中長期的には緩やかな上昇トレンドとなる投資商品に適しています。それは、上下を繰り返している相場で一定額の投資を継続していると取得価格は平均化され、中長期的な値上がりで利益を狙うことができるからです。ドル・コスト平均法が適している投資商品は投資信託です。

投資信託とは、投資をプロ(証券会社など)に信託する投資商品です。一般的な投資ですと、どの金融商品を選び、いつ、どれだけ購入するかをご自身で決めなければなりません。その判断の一切をプロにお任せします。そして毎月1万円など定額での投資を積み立てて資産を形成していきます。

投資信託はファンドとも呼ばれ、たくさんの投資家から資金を集めて、1つに集約して信託財産として株式や債券などの有価証券や不動産などで運用されます。また投資対象も日本のみならず欧米や新興国など全世界に渡っています。集めた資金はいろいろな投資先で運用するので投資が少額であっても、分散投資が的確に行えます。

投資信託のカテゴリー

投資信託は次の5つの投資対象資産があり、その特徴を紹介します。

債券(公社債)

資金調達したい国、自治体、企業などが投資家から資金を借り入れ、それを証拠として発行する証書のこと。債権は償還日を決めてそれまでに金利を支払わなくてはなりません。大抵の債権の償還は額面金額です

株式

株式会社の事業資金を提供する出資者に出資の証拠として発行されるものが株式(株券)です。事業資金は多くの出資者を集め、小口に分けて出資してもらいます。その出資者が株主です

不動産投資(REIT)

投資家から集めた資金で不動産を保有、売買益や賃料収入を投資家に還元する投資信託

その他
コモディティ
(国際商品)

商品先物市場で取引されている原油などのエネルギー、大豆などの農産物、金やプラチナなどの非鉄金属などの各種商品を対象にした投資信託

ヘッジファンド

ヘッジファンドは相場環境の影響を受けずにリスクヘッジ(回避)を行い運用資産の絶対収益を得ることを主眼に置いたファンドのこと。公募型の投資信託とは異なり、特定の投資家を対象にした私募で投資家のニーズに応えたオーダーメイドの運用をしており、ハイリスク・ハイリターンになる傾向があります

投資信託の仕組み

投資資金は、販売会社(証券会社、銀行など)を通して集められて受託銀行(信託銀行など)が資産を保管・管理、投資信託会会社が運用する仕組みになっています。

投資信託会社で運用する担当者がファンドマネージャーです。ただし、投資信託は株式や債券など値動きのある資産に投資するものですから元本は保証されていません。運用益は、運用の手数料などを差し引いてから受益者である投資者に還元されます。

ドル・コスト平均法はどんな人に向いているか

毎回一定額を投資し続けるのがドル・コスト平均法です。
時間を利用してリスク分散をするので、これから長期的にコツコツと自動で投資しようとしている人に向いています。

デイトレードなど短期で売買を繰り返すような投資スタイルの方には向いていません。ドル・コスト平均法ではスパンが短いと価格変動も少ないため平均化するというせっかくのメリットが得にくいのです。

基本的には「毎月一定額を投資」というスパンで投資をしたい人のために、リスクを分散できる手法だと言って良いでしょう。

ドル・コスト平均法まとめ

ドル・コスト平均法はなぜ有効な投資方法なのか。また、メリットとデメリットなどについても取り上げました。

特にデメリットを熟知することはこれからの投資生活にとってプラスになるでしょう。ドル・コスト平均法はオールラウンドな投資方法ではありません。
しかし、ドル・コスト平均法はリスクを分散して利益を上げることができる手法です。長期で地道に資産を増やしていきたい方には、毎月少額でも自動で投資ができますから、無理なく続けることができます。

以上、「ドルコスト平均法とは?分かりやすくメリットやデメリットを解説」でした。

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