『ゼイチョー! ~納税課第三収納係~』は、講談社の女性向け漫画雑誌『BE・LOVE』に2016年から2017年にかけて連載されていた作品です。

市役所納税課を舞台に、税金を納めない市民と、税を徴収する主人公の活躍を描いた、税という真面目なテーマを取り扱いながら、笑いや人情にあふれた作品。
全4巻で完結済み。

作者は『慎結(しんゆい)』さん。pixivでイラストなども公開されています。

https://www.pixiv.net/member.php?id=3203467

慎結さんは、納税の仕事を手伝った経験を参考にマンガ化されたようです。

「ゼイチョー! ~納税課第三収納係~」簡単なあらすじ

幸野市役所納税課に、新人職員として勤める主人公 百目鬼 華子(どうめき はなこ)

美人タイプでクールな雰囲気の見かけとは違い、納税者の嫌がらせに机にペンを突き刺したり、迷ったことがあるとデスクに頭を打ちつけたりと、尖った性格の持ち主でもあります。

住民税などをさまざまな生活の事情から収めることが出来ない市民に対して、強制執行などを行わずにどうやって納税してもらうか。
また、生活や収入の不安をどうやって解消させるのか。

ただ助けるのではなく、自立した生活をおくれるようになるには、どう改善して立ち直らせたらよいのか。

華子は上司であるチャラいキャラクターの饗庭 蒼一郎(あいば そういちろう)とともに、幸野市の徴税吏員として、日々、滞納者の家へ訪問する臨宅に向かいます。


引用:「ゼイチョー! ~納税課第三収納係~」 慎結/講談社

『ゼイチョー! ~納税課第三収納係~』で何が学べるか

ストーリーは1話、または2・3話で完結し、それぞれの話で滞納者の境遇が違います。
税金を収められない人、納めたくない人、悩みや環境は人それぞれ。

市役所と納税者の間で、税金や年金の「お金」の事でどのようなやり取りが行われているのか。市役所の職員は、どんな業務を行っているのか。

私たちが何気なく(致し方なく?)払っている、税金について学ぶことができます。

参考になるポイントを解説

1.税金・年金の知識


引用:「ゼイチョー! ~納税課第三収納係~」 慎結/講談社

サラリーマン・OLの方の場合、通帳に振り込まれた給料の手取り金額しか見ていない方も多いのかも知れません。
しかし、給料明細を見ると、さまざまな種類のお金が給料天引きされていることに気がつきます。

自分がどれだけの給料をもらって、何に対して大事なお金を納めているのか。
また、納めることでどのようなメリットがあるのか。

年金はどうせもらえないから払いたくないと考えている方もいるかも知れませんが、老齢・障害・遺族年金などさまざまな形で給付が行われます。今一度、確認しておくと安心です。

・税金

1. 所得税

所得税は、個人の所得である収入から必要経費を差し引いた利益に対して課される税金。

2.住民税

住民税は前年の所得に対してかかる税金。

・社会保険

1. 健康保険

就労者など、民間企業などに勤めている人とその家族が加入する医療保険制度。

2.介護保険

40歳以上の国民全員が納める保険料。

3.国民年金

個人事業主・自営業者が加入対象となる保険制度。

4.厚生年金

国民年金に上乗せされて給付される年金。

5.雇用保険

万が一の失業に備えるための社会保険制度。

2.確定申告の知識


引用:「ゼイチョー! ~納税課第三収納係~」 慎結/講談社

投資を行って一定金額以上の利益が出た場合、確定申告を行う必要があります。

証券会社に開設している口座の種類が「特定口座 源泉徴収あり」の場合は、証券会社が行ってくれますが、「特定口座 源泉徴収 なし」や「一般口座」の場合は自分で確定申告が必要になります。

確定申告は、儲けた利益の税金を納める際に必要ですが、損益が出た場合に利益と損益通算するなどにも利用することができます。

また、寡婦控除、扶養控除、医療控除など、さまざまな控除を利用することで、税金を還付してもらうこともできるのです。

3.税金を支払えなくなった場合の知識

各種税金や年金を支払えなくなった場合。払えうお金がないからという理由で放置しておくと「延滞金」が発生したり、倍位によっては「資産の差し押さえ」が行われてしまうことにもなります。

そうならないための救済として、分納といいって分割払いにする、種類のよっては期間免除などの手続きを行うことも可能です。

『ゼイチョー! ~納税課第三収納係~』まとめ

世の中の制度や仕組みを知らないことで、実は損している可能性があるとことに気がつける作品だと思います。

この作品の登場人物は、制度を知らない為に損をしているどころか、生活がボロボロになる程に悩んで憔悴してしまっています。
考えることすら出来ない状態になってしまう人の場合もあります。

ちょっとしたお金の知識があれば解決できる問題もありますし、自分で分からない事があれば、マンガのように市役所などに相談するのがもっとも良いでしょう。タダですし。

日本のこういったお金の制度は、とにかくわかりにくいように作ってあるように感じます。
なので、仕組みを知らないだけで、いつの間にか損をしている状態になってしまいます。
金融は、お金を詳しく知っている人が得をする。そういう仕組みかも知れませんね。

税金を徴収するだけではなく、市民に幸せに生活して欲しいという華子の頑張りに、偽善的な設定だなというよこしまな態度ではなく、純粋な気持ちを読むことをオススメします。

「公務員なめんよっ」

管理人1号